公益社団法人兵庫県看護協会 会長 中野 則子

地域包括ケアの推進と看護提供体制づくり

 本会は今年度で設立60周年を迎えます。
 時代とともに活動が充実してきているのは会員の皆様、行政、関係団体の皆様のご支援とご指導のお陰であると心よりお礼申し上げます。
 この60年を振り返りますと、22年経ちましたが、やはり、阪神・淡路大震災時の被災者の災害支援活動、生活復興支援活動が今の本会活動の原動力になっています。
今、2025年に向けて保健医療福祉制度改革が進められており、兵庫県においては昨年10月に地域医療構想が策定されました。二次保健医療圏域すべての圏域で、急性期と慢性期の病床が過剰で、回復期の病床が不足と見込まれています。また、一日当たりの在宅医療需要数は約8万1千人で平成25年の1.6倍になると推計されています。今年度から地域医療構想に基づき各圏域で入院医療から在宅医療まで切れ目のない医療提供体制づくり、それを支える医療従事者の確保を中心に具体的な施策の検討・調整が行なわれていきます。
また、市町においては在宅医療・介護連携推進事業等地域包括ケアシステムづくりが本格的に動き出しましたが、その取組みには地域格差があります。
このような中で、私たち看護職は、あらゆるライフステージにおいて健康の保持増進、疾病予防、障がいや疾病があってもより自立した自分らしい生活が送れるよう「いのち・暮らし・尊厳」をまもり支える看護の実現をめざしています。病院、施設、地域、在宅で働く看護職がそれぞれの専門性を発揮して、地域ニーズに対応できる看護提供体制づくりにチャレンジしていきましょう。
 今年度は、平成30年度からの保健医療計画と介護保険事業支援計画の同時策定、それに合わせて、平成30年度の診療報酬と介護報酬の同時改定が行なわれます。まさに、医療も看護も介護も改革の年となります。看護職能団体として、さらに組織強化を図り政策力を高めて、次の4つの重点事業を中心に取り組みます。

平成29年度 兵庫県看護協会重点事業

  1. 地域包括ケア時代に対応できる人材育成
  2. 地域の看護提供体制づくりを強化し、地域包括ケア体制の構築
  3. 看護職が働き続けられる勤務環境づくりの推進
  4. 支部、施設での平時の健康危機体制の構築