公益社団法人兵庫県看護協会 会長 中野 則子

地域ニーズに対応できる看護提供体制づくりの推進

 謹んで新春のお慶びを申し上げます。
 兵庫県では地域医療構想が策定され、各市町では地域包括ケアシステムづくりが本格的に動き出しました。
本会は、地域包括ケア体制づくりの推進に向けて、各職能委員会の活動をつなぐ「三職能交流会」、病院・訪問看護ステーション・福祉施設で相互実習を行う「看-看連携研修」、5支部で取り組んでいる「地域看護職のネットワークづくり事業」、訪問看護サービスの質の向上を図る「訪問看護導入研修」「訪問看護管理者研修」「機能強化型訪問看護ステーション普及セミナー」等を実施するとともに県内の先駆的な多職種連携実践事例を情報収集・提供して地域の看護提供体制づくりに取り組んでいます。
 平成28年度の診療報酬改定では退院後の地域での生活を見据え、入院早期からの退院支援の体制整備をめざした退院支援加算により、病棟における退院支援の機能強化や地域の関係者間で顔の見える連携づくりが進められるようになりました。また、退院直後の病院看護師の訪問指導料や訪問看護ステーション看護師と病院看護師の同行訪問加算など病院看護師が地域に出て地域包括ケアシステムの一員として参画できるようになりました。皆様の地域では連携づくりが強化してきているでしょうか。
 日本看護協会では看護の将来ビジョンの達成に向けて、すべての看護師に共通する看護実践能力の指標としてクリニカルラダーを公表しました。看護実践能力は「意思決定を支える力」「ニーズをとらえる力」「協働する力」「ケアする力」の4つの力で構成されています。看護職が地域包括ケア推進のキーパーソンとして役割が発揮できるように、改訂された看護業務基準とともに各施設で活用していきましょう。
 今年も地域ニーズに対応できる看護提供体制づくりにチャレンジしていきましょう。

平成29年度は4つの重点事業を中心に関係団体、関係職種、県民の皆様と協働して、活動を展開していきます。

平成29年度 兵庫県看護協会重点事業

  1. 地域包括ケア時代に対応できる人材育成
  2. 地域の看護提供体制づくりを強化し、地域包括ケア体制の構築
  3. 看護職が働き続けられる勤務環境づくりの推進
  4. 支部、施設での平時の健康危機体制の構築